社交ダンスは、ペアで踊るダンスです。ジャンルは大きく分けてスタンダード(モダン)とラテンの2つ。
今回は社交ダンスを知らない方のために、簡単にその違いについてご紹介致します!
社交ダンスの「種類」と「歴史」
歴史を紐解いてみると、広義における「社交ダンス」の種類として、明確な定義はあまり無いようです。
民衆が音楽(ワルツなど)に合わせて踊っていた原始的なものから始まり、12世紀頃・ルネサンス時代から王侯貴族に伝播し、嗜まれるようになりました。
その後、北米のジルバ、フォックストロットや、ラテンアメリカのルンバやマンボといった各時代の流行音楽に合わせて様々なスタイルが生まれ、種目として体系化していったという経緯があります。
そういった背景からも、少なくとも広義において社交ダンスは「男女がペアになって踊るダンス全般」というふうに理解していただければ、概ねOKです!
競技としての社交ダンスは10種類
前述のような背景もある中、社交ダンスを競技としてルール化する必要性から、大分類として「スタンダード(モダン)」「ラテンアメリカン」の2種類が種目として定められています。
そして、スタンダード(モダン)、ラテンアメリカンは小分類としてそれぞれ5つの種目から構成されています。
1. 上品で優雅な「スタンダード」
多くの方が「社交ダンス」と聞いて思い浮かべるのがこちらのスタンダード(モダン)ではないでしょうか。
宮廷での舞踏会や典礼儀式などをルーツとする種目も多く、ラテンアメリカンと比べると穏やかで優雅という傾向があります。
衣装に関しても、男性は燕尾服やタキシード、女性は裾の長いドレスなど、スタンダード(モダン)は男女共に正装の延長にあり、とても上品な印象を与えます。
大きな特徴は、両腕を組み続けたまま踊るという点です。
一度組むと、基本的には曲が終わるまで相手と手を繋いだままになります。
日本のダンス教室では、ラテンよりスタンダードをメインに楽しむお客様が多くなっています。
構成する種目はワルツ (スローワルツ)、タンゴ (コンチネンタルタンゴ)、スローフォックストロット、クイックステップ、ヴェニーズワルツ (ウィンナワルツ)の5つです。
① ワルツ(スローワルツ)
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3/4拍子で1拍目にアクセントがある音楽に乗って踊る、一般的に最も「社交ダンスっぽい」種目かもしれません。
「ワルツに始まり、ワルツに終わる」という言葉もあるほど、やはり社交ダンスの基幹をなす種目です。
スローテンポの音楽に合わせて大きく上下に動きながら、フロアを中心に反時計回りに踊っていきます。
② タンゴ(コンチネンタル・タンゴ)
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アルゼンチンを発祥とする、スタカート(強く短い音)で演奏される音楽に乗って踊ります。
上下動が少なく、移動が多いのが特徴であり、力強いメリハリが感じられるダンスです。
「碧空」や「ジェラシー」などが世界的に有名ですが、日本では意外にも児童音楽の「だんご三兄弟」や「黒猫のタンゴ」が有名だったりします。
③ スローフォックストロット
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社交ダンスに親しんでいない方にとっては、最も聞きなれない種目かもしれません。
「スロー(ゆっくりとした)フォックス(フォックスさんが発明した)トロット」です。
スローで流れるように心地いい音楽に合わせて踊るので、動きも滑らかで優雅な美しさが求められます。
④ ヴェイニーズ・ワルツ
⑤ クイックステップ
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軽快なジャズの音楽に合わせて飛んだり走ったりして踊ります。
その名の通り速いスピードのテンポで非常に元気で爽快なダンスです。
競技会などでは最後に踊られることが多い種目で運動量も多いため、選手は最後の力を振り絞って体力を出し切ります。
2. 情熱的でセクシーな「ラテンアメリカン」
一方でラテンは、スタンダードに比べ衣装のスタイルは自由で、組み方も自由です。
両手を繋いだり片手で組んだり、フリーハンドで踊ったりと、あらゆる組み方に変化します。
ダンス自体もとてもセクシーで、スタンダードよりも激しく、情熱的な印象を与えます。
構成する種目はチャチャチャ、サンバ (インターナショナルサンバ)、ルンバ (キューバンルンバ)、パソドブレ、ジャイヴの5つです。
ラテンについて詳しくまとめたページもございますので、こちらもご一読ください♪
2023.02.26昨今、TV番組の金スマや『漫画のボールルームへようこそ』などで、社交ダンスへの注目度が上がっていますね!
社交ダンスは「ラテンアメリカン(通称:ラテン)」と「スタンダード(別名はモダン、ボールルームなど)」に大別されます。
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① チャチャチャ
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4拍子の軽快なリズムに乗って踊る種目。
歴史も比較的新しく、奴隷解放後の陽気で明るく楽しいイメージを表現するダンスで、コケティッシュな要素もあります。
代表曲は「Sway」「Watermelon Man」などなど。
Michael JacksonのBillie Jeanなどポピュラーな曲に合わせて踊ることもできます。
② サンバ
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ブラジルで生まれたダンスですが、イギリスで社交ダンス向けに
上下動を伴うバウンスアクションなど特徴的な動きを用いる、躍動感のある種目です。
奴隷の踊りを表現するとも言われていて、振り付けの各所に、奴隷が足に重りをつけられそれを引きずりながら歩くような動作を表現する部分が見られます。
代表曲は「Moliendo Cafe」「Brazil」「Tico Tico」など。
※ちなみにリズムと拍子が合っていればどの種目も、どんな曲でも踊れます。
てんとう虫のサンバでサンバも踊れます。(結婚式の余興にぴったり!)笑
③ ルンバ
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元々はキューバの民族舞踊。
ゆったりとした4拍子のリズムに合わせて踊るこの種目は男女間の愛や苦悩を表現します。
ラテン部門で一番の人気とも言える種目です。
男性は黒子に徹し、女性を華やかに目立たせる種目とも。
代表曲は「Besame Mucho」「Manana De Carnaval」「Historia De Un Amore」など。
ラテン種目の中では最もゆっくり動ける種目なので、初心者の方にも優しい種目です!
④ パソドブレ
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スペインの闘牛を描写している踊り。男性は強く雄々しいマタドール、女性はケープを表現します。
厳密には、他の種目は南米発祥の「ラテン・アメリカン・ダンス」ですが、この種目のみスペイン発祥のため「ラテン・ユーロピアン・ダンス」であります。
スペイン語でパソは「ステップ」、ドブレは「2拍子の」という意味で、2拍子の行進曲に合わせて踊ります。
代表曲はなんと言っても絶対にこの曲、「Espana Cani」!!
競技会での振り付けは、基本的にこの曲に合わせてどのカップルも構成しています。
⑤ ジャイブ
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飛んだり跳ねたり
ラテン種目で一番軽快で活発な種目。
ロックンロールやスイングジャズに合わせて踊るこのダンス。
ラテン種目に分類されてはいますが、厳密にはアメリカ発祥です。
代表曲は「Rock Around The Clock」「In The Moon」など。
最後に
いかがでしたでしょうか?
今回は細かい種目の違いや歴史などは省略して解説しましたが、実際にはルーツにより踊り方や種目が異なったり、競技としての社交ダンスなのか、パーティースタイルでの社交ダンスなのかでまた雰囲気が異なります。
追及するととても奥の深い面白いダンスですので、興味を持った方はぜひ少しでも触れてみてくださいね♪
社交ダンスの魅力を広く知っていただけるよう、JDCプロラテンA級社交ダンサー、東海林・立花の2名でBallroom.jpを運営中!また、都内3拠点(日暮里・蔵前・表参道)の社交ダンス教室「トゥモローダンスクラブ」を運営しております。誰でも気軽に楽しめるスタイルをご提案していきたいと思います!